先祖代々の墓、○○家の墓、戒名、宗派など本人ルーツを示すべき痕跡は、檀家制という、いわゆる住民台帳をお寺や神社が管理していた時代に浸透していたが現代社会には、大きく合わなくなってしまった。その背景には、核家族の浸透が上げられる。
次男や三男、そして独身の女性から始まり、子供が居ない夫婦や離婚および跡を継がない子供達の増加など、お墓の存続制度に、そぐわない社会、すなわち家族制度や地域に縛られない自由社会の出現がそれだ。それに輪をかける少子高齢化。相続や継続が希薄となり、自分の人生は自分で終える(=終活)という価値観が台頭してきたのだ。
お墓から記念碑へと「想いの変革」だ。昔ながらの2世帯、3世帯家族は希有な存在と化している現在、真剣に考えなければいけない終活、お墓問題。
2021/5/24<記;湯田孝次>