コロナ禍の中で、かくも戦い抜いた選挙戦。上位当選を果たした「林みゆき」陣営の内訳

とかく地縁、血縁、利権がらみ等になりがちな選挙戦。一般普通の主婦を市議会に送るために何をすべきか。彼女は地域ぐるみの子供育成の観点から家庭教育にその主眼を置いていた。政治とは一見、無関係にみえるが国作りの基本は教育からと同様、地域作りは社会教育からと熱く語っていた。そして子育てが一段落した時点で立候補を決意する。

前回の選挙戦を見るに、トップ2は組織票を持つ公明党議員、ともに2000票越え、他24名は1000票越え。投票率を50%と推測するとボーダーラインは1000票。(受験と一緒だな)

コロナ禍のなか密集を避けるため街頭演説の自粛。しかも街頭にも何処にも人が居ない等、かくして静かな選挙戦となった。「え!今、選挙なの?」と選挙自体を知らない市民も多くいた。そこで陣営がとった作戦は、徹底的なSNSによる情報の拡散。遊説という目に見えるハードより目に見えないソフト戦略、リモートワークだ。

youtube・facebook・twitter・line・インスタグラム等5媒体をフル活用。ライブ配信や動画配信など家庭や個人に直接配信。自宅に居ながらにして陣営の動きや訴えが伝わった。地縁、血縁、利権、組織などを持たない彼女にとってコロナ禍の中でのインターネット利用は最強の武器となった。分からない政治は語らず、暮らしの中で自分ができることを語り続けたのも良かった。若者層や主婦層に狙いを定め、これはwebだからこそ、より具体的に伝わった。(ネット利用者の平均年齢は30才)

開票結果、トップスリーの上位当選を果たす。得票数およそ2300票を獲得(投票率42.66%)。地縁、血縁、利権、組織を持たない普通の主婦が成し得た成果だったのである。インターネットは、それを可能とした媒体でもあった。

林美幸の「夢は実現する」→「夢は実現した」

2021/4/26 湯田孝次

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