5/22八幡のつつじ満開の散策・米寿のお袋と一緒に

5月19日早朝八幡のつつじ満開 お袋と散策の様子

八幡のつつじ満開散策
米寿のお袋と一緒に

那須の岩さんのビデオレポート

2025年4月29日、お袋が88歳になった。米寿。
小学生の頃から、ずっと腰の曲がったお袋。
子どもの自分には、それが当たり前の姿だったけど、農作業や長年の苦労が重なって、気づいたときには、背中がしっかり曲がっていた。
今では、まるで地面と会話しているかのような立ち姿。
だからズボンもずれて、お尻が見えちゃうこともしょっちゅう。
そして、ここ数年で進んでしまった認知症。
昔と今が少しずつ混ざっていく時間。

お袋は昔から花が好きだった。
だから春や秋の花が咲く時期になると、なるべく外に連れ出すようにしていた。
那須フラワーパーク、足利フラワーパーク、三春の滝桜、簑沢の彼岸花、ハンターマウンテンのユリ園……。
季節ごとの名所に一緒に出かけた思い出。筑波山の紅葉も行った。
あの那須茶臼岳にも登ったっけ。ロープウェイに乗って。
腰の曲がったお袋が山を登ってる姿に、周りの登山客が心配して声をかけてくれたこともあった。
中でも、八幡のつつじは何度も行ったお気に入りの場所。

だけど最近は、デイサービスと自宅が日常になった。
「どこにも連れて行ってくれないんだよ…」
そんなことを、自分以外の家族にぽろっと言ってたらしい。
それを聞いて、胸がチクリと痛んだ。
花が咲く場所に、また行きたかったんだなって、ハッとした。
歩けた頃の記憶が、まだ心の中にちゃんと残っていたんだなって。

それなら、また一緒に行こう。そう思った。
八幡のつつじなら、車椅子でも行けるルートがあるし、ちょうど満開の時期も近い。
天気や開花状況をチェックして、一度下見にも行って、平日の混まない朝を選んだ。
準備万端の朝。車に乗せて、那須へ。

つつじの道を車椅子で進む間、お袋はずっとしゃべってた。
話が止まらなくて、景色を見てるのか、昔の思い出を見てるのか、わからないくらい楽しそうだった。
きっと心がふっと軽くなった時間だったんだと思う。

また行こうね。次はどの花を見に行こうか。
そんな約束を心の中で交わしながら、帰りの道路を車で走った。

今回の那須の岩さんのビデオレポートは、米寿を迎えたお袋と一緒に歩いた、八幡のつつじ満開の散策記録。
花と笑顔と、思い出の一日。

※最初のタイトルの日付間違い 2025 5 19 です。

タイトルとURLをコピーしました