10月6日(木)秋雨が煙る肌寒い国体馬術競技初日、が観客の足は続々と地方競馬教養センターの競技場へ。先陣を切って成年女子「二段階障害」競技に広田思乃選手が登場、国内レベルと国際レベルの違いを披露、圧巻の優勝。続けて成年男子「トップスコアー」競技に広田龍馬選手が出走。大会直前、練習中に落馬負傷、左鎖骨とあばら3本を骨折するといいう重傷を負ってまった広田選手。「棄権という選択肢は無い」「1分間だけ我慢をすればいい」と悲壮感を漂わせての競技出走となった。バーを飛び越える毎に息を飲む。結果、ノーミスによる他が追随できない高得点をたたき出し、この時点で優勝を確信、馬上で大いに喜び観客に何度も何度も頭を下げてお礼をしていた。そして昼食を挟んで午後の競技では新星が現れた。U18の選手による男女混合「スピード」競技に瀧田玲選手(高校2年生)が僅差の逆転優勝、地元に3冠めをもたらし歓喜あふるる1日となった。
日本一になった実感は記録に名を残した後からついてくるもの。「バットコンデション×パッション=感動だ」を実践披露してくれた広田龍馬選手。圧巻かつ華麗な広田思乃選手、そして輝きを見せた新星瀧田玲選手、本当にお疲れ様でした。そしておめでとうございます。
競技は10日まで続きます。週末は雨も上がるようですので40数年に一度巡ってくる『国体』に是非、足を運んでください。 <記;湯田孝次>