都心から新幹線で約1時間。広大な高原自然に恵まれた那須地域で、国内最大のリビングラボ(生活空間)を求めて人々の生活空間の近くで社会実証を行うことにより、生活者視点に立ったサービスや商品を生み出そうという大きな地域おこしのワークショップが市内の「みるる館内」で「那須コンバレー構想」の名のもと開催された。
この那須コンバレー構想の最大の特徴は、組織外からのアイデアや技術を取り入れ新たな価値を想像し地域住民を巻き込みながら共創することを目的にしている。この流れは世界的に広がっており、日本では横浜や鎌倉の取り組み等が注目されている。
那須地域の強みは、都心からのアクセス、広大な自然、多種多様な観光資源がある一方で二次交通や少子高齢化、空き家問題、別荘地への物流など、課題が山積し、そういった課題を、それぞれの強みを持つ企業が集まり、解決に向けた動きを始めましょうと言う提案であった。
「ナスコンバレー構想」は、株式会社デジタルシフトと日本駐車場開発株式会社の協業をもとに始動、構想の第一弾として「ワーケーションサービス」を開始したところ、スタートアップから多くの企業より関心・賛同が集まり、那須地域の新たな可能性を求めて株式会社LIFULLやSUNDRED株式会社も構想に賛同し活動に加わり、2021年10月1日(月)に「一般社団法人ナスコンバレー協議会」の設立。東京ドーム170個分の私有地を含む那須地域の広大な実証フィールドを活用しようというもの。次回開催は5月22・23日同所で開催予定。